スパニッシュ・パッション!
スパニッシュ・ダンス(M.ファリャ)
ムーア人の織物「7つのスペイン民謡」より(M.ファリャ)
ポロ「7つのスペイン民謡」より(M.ファリャ)

スペインの作曲家マヌエル・デ・ファリャ(1876-1946)は、管弦楽作品のみならず声楽とピアノの作品も愛し、名作を残した。
「スパニッシュ・ダンス」は、オペラ「はかない人生」の中の舞曲を、作曲者自身がピアノに編曲したもので、今にもフラメンコの舞踏が見えてきそうである。
古いスペイン各地の民謡に基づいて創造した7つの歌曲である「7つのスペイン民謡」は彼の代表作であるばかりでなく、スペイン歌曲の代表作のひとつに数えられる。
「ムーア人の織物」は東南スペイン、ムルシア地方の古い舞曲に形式をもとにしている。「ポロ」はファリャの故郷、アンダルシア地方のジプシー族の古謡の形式をもとに書かれている。オリジナルはピアノ伴奏だが、今回はギター伴奏で歌われる。

ミヤザキmeetsタケミツ!
恋のかくれんぼ(武満徹/編曲:松本和将)
三月のうた(武満徹/編曲:野平多美)
死んだ男の残したものは(武満徹/編曲:松本和将)
MI・YO・TA(武満徹/編曲:野平多美)
翼(武満徹/編曲:福田進一)
めぐり逢い(武満徹/編曲:松本和将)

世界中で一番知られているであろう、日本を代表する作曲家武満徹(1930-1996)は、映画音楽やテレビ番組の音楽も多く手がけた。
「恋のかくれんぼ」は映画「斑女」、「三月のうた」は映画「最後の審判」、「めぐりあい」は同名の映画のために作曲された。
「死んだ男の残したものは」は1965年4月22日に東京で開かれた「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作曲。
「翼」は演劇「ウィングス」のために作曲された歌で、今回演奏されるギター独奏版はギタリスト福田進一の編曲による。
「MI・YO・TA」は武満の葬儀で作曲家の黛敏郎が口ずさんだメロディに谷川俊太郎が詞をつけた。MIYOTAは武満が作曲するときに使っていた山荘にある長野県北佐久郡御代田町のことである。
(出典:「武満徹:SONGS」「地球はマルイぜ」「島へ」)

まつきカンタービレ!
ラプソディ・イン・ブルー(G.ガーシュウィン)

ジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)の書いた「ラプソディ・イン・ブルー」は言わずと知れた、ジャズとクラシックの融合に成功したアメリカを代表する名曲。オーケストラの部分もピアノ1台で演奏するので、その超絶技巧も見ものである。

おはぎしかだせないおと!
老いた賢者(A.アッセルボーン/大萩康司委嘱作品)
風の道(A.アッセルボーン/大萩康司委嘱作品)

「老いた賢者」「風の道」はアルゼンチン出身で東京在住のギタリスト、アリエル・アッセルボーン(1976-)が大萩康司の委嘱で作曲した。

シューベルト発→ビートルズ経由→ライオンキング行!
音楽に寄せる(F.シューベルト)
あした(R.シュトラウス)
エディット・ピアフをたたえて(F.プーランク)
イエスタディ(J.レノン、P.マッカートニー/編曲:武満徹)
愛を感じて「ライオンキング」より(E.ジョン)

「音楽によせる」は歌曲の王と呼ばれたオーストリアのフランツ・シューベルト(1797-1828)が音楽に対する愛と感謝を表現した傑作。ドイツの作曲家リヒャルト・シュトラウス(1864-1949)は管弦楽やオペラで重厚な作品を残したが、歌とピアノのためのロマンティックな曲も多く書いている。「あした」は未来への希望を歌う代表的な作品。
「エディット・ピアフをたたえて」はジャンルを超えた交流。フランシス・プーランク(1899-1963)が稀代のシャンソン歌手、エディット・ピアフ(1915-1963)を讃えて作曲した即興曲。
世界でいちばん愛された4人組と言ったらビートルズ(1962-1970)。「イエスタデイ」はビートルズの作品でもっとも人気のある曲のひとつ。ギター独奏版は武満徹の編曲である。
「愛を感じて」はミュージカル「ライオンキング」の主題曲。主人公のシンバと幼馴染のナラが再会するシーンで愛を誓い合い歌われる。エルトン・ジョン(1947-)の名曲でアカデミー賞受賞曲。

宮崎に愛をこめて! ~ここでしかきけないおと~
アランフェスより愛をこめて(J.ロドリーゴ/藤木大地委嘱編曲:W.ルェイーラン)
想いの届く日(C.ガルデル/藤木大地委嘱編曲:W.ルェイーラン)
太陽の国(V.ダンニバーレ/藤木大地委嘱編曲:W.ルェイーラン)

「ここでしかきけないおと」の最後を飾るのは、ウィーンの音楽家ウー・ルェイーランに藤木大地がテノール、ギター、ピアノでのトリオのために委嘱編曲した世界初演の3曲だ。さらに大萩康司、松本和将によるセッションを経て、独自に再アレンジされている。
「アランフェスより愛をこめて」は20世紀で最も有名なクラシック音楽作品ともいえるホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の「アランフェス協奏曲」第2楽章にもとづいている。「想いの届く日」はアルゼンチンの国民的タンゴ歌手、俳優だったカルロス・ガルデル(1890?-1935)の代表作。映画「想いの届く日」に使われた。
「太陽の国」はイタリアのヴィンツェンツォ・ダンニバーレが1925年に作曲したイタリアのナポリ民謡である。